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部門長挨拶

新春の候、時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。

平素は格別のご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます。

 

わたくし今期より『洋らん部会 胡蝶蘭部門』の部門長という重責を仰せつかりました愛知県豊橋市で胡蝶蘭生産をしております尾崎幹憲と申します。

この業界に入り15年、生産を始めて13年という若輩者ではございますが、精一杯胡蝶蘭業界の為に尽力していく所存でおりますので、皆様ご協力の程よろしくお願い申し上げます。

さて、胡蝶蘭の営利栽培の普及は切花出荷で約半世紀、鉢花出荷では単鉢出荷から始まり、化粧鉢仕立てのスタイルでの出荷は約30年という歴史だそうです。皆様ご存じかとは思いますが、近年の胡蝶蘭情勢を少し説きますと、苗の輸入単位では2002年には550万株程度だったものが2010年には920万株と、たった8年間で1.67倍という成長をしております。切花につきましても、2006年には8万本であった輸入量が2010年には117万本とこちらも14.6倍という驚異的な成長をしております。このデータからもお分かりの通り、我々胡蝶蘭業界は海外との共存が必須になりつつあり、日本の農業全体においても新しい形態が出来上がりつつあるのではないかと思います。

消費面にも目を向けてみます。1991年、鉢花で74億円の卸売市場規模だったものが、2007年には161億円と、たった16年間で2.17倍という成長を遂げております。これはまさしく成長産業だと言っても過言ではありません。花き業界全体はここ10年で大きく衰退しているにも拘らず、我々胡蝶蘭業界は着実に成長を続けて参りました。今や胡蝶蘭は鉢物の中で、品目シェア16.5%と1位です。それ程、我々が生産している胡蝶蘭というものが現代社会で必要とされているとわたくしは認識しております。

わたくしは任期中に実行したい事が二つあります。

一つは胡蝶蘭の重要性を社会全体へ伝える事です。我々生産者の中にも「胡蝶蘭(花)は生活必需品ではないから・・・」という方がおられますが、私は決してそのような事は無いと思っております。胡蝶蘭生産に携わる全ての方へわたくしの想いをお伝えし、周知して頂きたい、生産者だからこそ胡蝶蘭というものが現代の社会に与える影響の重要性に気付き、それを作り手側から伝えていかなければと考えています。そしてより多くの消費者の方々に、本当の胡蝶蘭の魅力をもっと身近に感じてもらいたいと切に願っております。

二つ目に各々の生産者が自身でマーケティングの重要性に気付き、それを踏まえた戦略を立てられるような仕組み作りを目指します。そうすることで生産調整や過剰生産を防ぎ、安定生産、安定販売が具体化していくのではないでしょうか。今までは各生産者がそれぞれの知識と経験で生産量などを決めてこられたのでしょう。しかし、これからは各々の生産者が自らマーチャンダイジング、新商品・サービスの開発を通じ、戦略的な生産をしていく形態が望ましいと考えます。その為に部門としてできる限りの情報収集をし開示することを目指します。

 そして近い将来、日本全国に胡蝶蘭が咲き乱れ日本中が笑顔になり、胡蝶蘭の花言葉のごとく「幸せが飛び交う社会」になる事こそがわたくしの理想であり夢であります。

                                                  尾崎幹憲

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