2013 全国シンビジウム生産者大会inながの
大会決議文
近年における景気の低迷に伴う急激な消費の減少、重油、農業資材ならびに出荷資材の値上がり等により、生産販売環境の悪化で大変厳しい経営を余儀なくされている。アベノミクスによる経済効果で、景気の上昇基調はあるものの、園芸業界にあってはまだまだ感じられず、景気回復もほど遠い様子である。そのような中、消費税率の引き上げも検討されており、さらなる消費の悪化ばかりでなく、消費者の花離れに拍車をかけ、花き業界に大きな影響を与えることが懸念されている。我々シンビジウム生産者は、より先進的な技術によって、高品質なシンビジウム栽培を心がけ、より良い商品を提供することで、手にして下さるすべての方に対して、喜びと感動を与え続けることを目標としている。このような時だからこそ、生産・流通・消費、園芸業界に携わる者すべてが歩み寄り、業界一丸となって共存共栄のシンビジウム創りを心がけていくことが、洋蘭業界の発展につながると確信する。一般社団法人日本花き生産協会洋らん部会シンビジウム部門 2013全国シンビジウム生産者大会ながの開催にあたり、以下の3項目を重点的に、洋蘭業界の健全な発展と未来に向けた活動を展開する事を総意により決議する。
1.「花とみどり」への軽減税率の要望
花き生産の現場では、販売価格が市場取引で決定される仕組みのため、生産に必要
な資材等にかかる消費税額を、販売価格に転嫁することが困難な状況にあります。
そこで、第1次産業への消費税の軽減税率を要望する。
2.農事用電力の使用拡大などへの要望
現行の農事用電力は昭和27年に制定された昔の制度であり、灌漑と脱穀のみに
適応されるだけである。諸外国をみると、農業政策の中で農事用電力を安価で導入
している国が多く、全農業分野に利用導入されています。日本もこの農事用電力を
全農業分野に対して適用範囲を拡大し、コストの軽減を図るべきである。
3.消費需要拡大事業の実施
個々が栽培する品物に誇りを持ち、プライベートブランドの確立を目指す。
また、メディアでの積極的なPR活動により、洋らんの良さのアピールで購買欲を
かきたてるよう、消費者への訴えかけを行う。
市場を中心とし、生産者・買参人が共に力を合わせて、消費需要拡大を展開する。
平成25年9月4日
一般社団法人 日本花き生産協会 洋らん部会 シンビジウム部門
2013全国シンビジウム生産者大会ながの 実行委員会